仮想通貨のレバレッジ取引とは?
仮想通貨のレバレッジ取引とは、お金を口座に預け入れ、そのお金を担保にすることで、現物取引※のように通貨を交換する取引とは異なり、証拠金の数倍の金額で取引することができる仕組みのことを指します。
レバレッジ取引の場合は、近い将来金額が値下がりすることを期待し、それに合わせて仮想通貨を売却し、値下がりした時に買い戻す取引が可能であるため、価格が下落した際にも収益を得られる可能性も上がります。
さらに、レバレッジ取引は24時間365日取引可能ですので、いつでもどこでも取引をすることが可能です。
※仮想通貨の取引には、レバレッジ取引の他に現物取引という取引があります。
現物取引とは、その当時の価格で出された売却代金で取引を行う方法で、自分が持っている資金の範囲内で仮想通貨を取引する方法です。
例えば、100万円を取引口座に入れておくと、100万円分の仮想通貨を購入することができ、それ以上の仮想通貨を購入することはできません。
<目次>
レバレッジ取引の特徴
ここからは、レバレッジ取引の特徴を紹介していきます。
1. 下落相場でも利益を狙うことができる
レバレッジ取引では、将来価格が下落すると判断し、価格が高い時に仮想通貨を売却し、価格が下がった時に買い戻すことで、現物取引ではできない下落相場でも利益を生み出せる取引をすることができます。
基本的にレバレッジ取引の場合、上昇相場は、価格が低い時に仮想通貨を買って、価格が上がった時に売却することで利益を生み出すことができます。
下落相場の場合は、価格が上がっている時に仮想通貨を売って、価格が下がったタイミングで買い戻すことで利益を生み出すことが可能となります。
2. 少額から投資が可能
レバレッジ取引は少額からの取引が可能ですので、そんなに多くの資金が必要になることはありません。
もちろん、資金が多いに越したことはありませんが、最低1万円程度から取引をおこなうことができます。
仮想通貨のレバレッジ取引のメリット・デメリット
レバレッジ取引のメリット
先ほども紹介しましたが、レバレッジ取引少ない資金で大きな取引に挑戦することができる為、利益を大きくしやすい点が特徴です。
ここからはレバレッジ取引をするメリットについていくつか紹介していきます。
大きな金額を運用することができる
レバレッジ取引は証拠金を基に大きな金額の取引を行うことができます。
基本的には預けた金額の約4倍までの取引が可能で、100万円を証拠金として用意してある場合は400万円までの取引が可能となります。
もちろん少額から始めることもできますが、レバレッジ取引の場合は大きな額で取引すればするほど、それだけ大きな利益を生み出すことができるようになります。
ロスカットで多額損失を回避できる
レバレッジ取引には、損失が大きくならないようにする仕組みがあります。
それが、ロスカットです。
レバレッジ取引をする際にはまず資金(=証拠金)を用意しますが、もし損失がでた場合はこの資金から支払われます。
ロスカットとは、この資金の残り額が少なくなった時に、強制的に決済が行われることを言います。
このロスカットの基準は証拠金維持率という指標で測られます。
そのため、レバレッジ取引であっても基本的には預けたお金以上の損失は発生しないことになっていますので、いきなり何十万、何百万の損失を被るなどの心配はありません。
下落している相場でも稼ぐことができる
現物取引では、上昇している相場でしか稼ぐことはできませんが、レバレッジ取引では下落相場でも利益を出すことができます。
レバレッジ取引は先に売って、あとから買い戻しを行い、その差額を利益とする空売りができるので、下落相場でも稼ぐことができるのです。
レバレッジ取引のデメリット
仮想通貨のレバレッジ取引には、優れたメリットもありますが、その分デメリットも存在します。
レバレッジ取引を始める前にしっかりリスクやデメリットを知っておくことで、最悪の事態を避けることができます。
ここからはレバレッジ取引のデメリットについていくつか紹介していきます。
知識がないと中々難しい
レバレッジ取引は少額から誰でも始めることができますが、始めるからには損をしたくないですよね?
何も知識がないのに「とりあえず始めようとする人」はかなりの危険性がありますので、要注意です。
参考本やインターネットなどで、ある程度知識を付けた上でレバレッジ取引を始めるようにしましょう。
価格変動によるリスクがある
仮想通貨は株式銘柄やドル円と比較すると、価格変動が激しい商品です。
短時間で大きな利益を生むこともあれば、短時間で大きな損失を出す場合もあります。
リターンが大きい分リスクも大きくなりますので、しっかり把握しておきましょう。
手数料が掛かる
手数料はレバレッジ以外でも掛かりますが、レバレッジ取引でももちろん手数料が掛かります。
さらに言うならば、レバレッジでは、取引をしなくても仮想通貨を持っているだけで手数料が掛かる場合もあります。
仮想通貨を持っているだけでリターンが大きくなる可能性がありますが、その分毎日手数料が発生します。
また、当たり前ですが取引の際にも手数料がかかります。
現物取引の場合に限り、取引所によっては取引手数料無料のところもありますが、レバレッジ取引の場合は基本的にどの取引所でも手数料が設定されており、現物取引よりも多くなってしまうこともあります。
まとめ
仮想通貨のレバレッジ取引の仕組みやメリット、デメリットなどを解説してきましたがいかかでしょうか?
何も考えずに始めることはオススメしませんが、始める前にしっかり知識を付けてしまえばしっかり運用できる可能性があります。
まずは、レバレッジ取引や仮想通貨についてしっかり勉強し、知識を付けることから始めてみましょう。
今回紹介した要点をしっかり抑えて、レバレッジ取引で利益を狙って上手に資産運用してみてはいかがでしょうか?