仮想通貨で有効なテクニカル分析とは?
これから仮想通貨を購入するときに、どのような指標でトレードを行えばいいかわからない人も多いのではないでしょうか。
仮想通貨に限らず、株式やFXなどのトレードの指標として使われる分析が「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」です。
チャートの分析という言葉を聞くと、凄く難しいイメージがありますが、テクニカル分析ならば、仮想通貨の深い知識やトレードの方法の知識などがなくても大丈夫です。
この記事では、初心者の方でもわかりやすいテクニカル分析の方法や、テクニカル分析が使いやすい取引所について解説していきます。
<目次>
テクニカル分析は初心者でもわかりやすい
これから仮想通貨トレードを行うために、勉強が必要だと思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、株式やFXのトレードを始める前に、景気の動向によって相場がどのように動くか?これから業績が上がる企業はどんなところがあるか?など、世界の経済や政治の動き、各企業の決算を頭に入れて、総合的な分析をして、どの銘柄を購入すれば良いのか決定することも必要です。
これはファンダメンタル分析という方法です。
ファンダメンタル分析には幅広い知識が求められますが、テクニカル分析は全く手法が違い、経済や景気の動向などの知識が全くなくても機械的に分析ができるものとなっています。
そのため、これから仮想通貨などのトレードを始めたいと思っている初心者の方の最初の一歩としてもオススメできる分析方法の一つです。
テクニカル分析の基本
テクニカル分析で必要なものは、過去のチャートの動きです。
過去のチャートの値動きを分析して、取引価格の推移の特徴を見つけ出し、これからチャートが特徴的な動きをした時に、トレードを行います。
基本的なチャートの見方についても少し説明しておきましょう。
ローソク足
上や下に棒線がついた四角形のチャートを見たことがあるのではないでしょうか。
これがローソク足で、見た目が蝋燭に似ていることからこのように呼ばれており、海外でも同じようにキャンドルチャートと呼ばれています。
ローソク足の四角形の部分は、設定した時間の始値と終値を表しています。
上が終値で下が始値であれば、その銘柄は買い傾向が強く、相場が上がっていることになり、逆の場合は、売り傾向が強く、相場が下がっていることになります。
ローソクから上や下に出ているのが「ヒゲ」と呼ばれ、設定時間内での、価格の最高値と最安値を表しています。
ヒゲが上下に長く伸びていれば、その時間帯の売り買いが激しかったことがわかりますし、ヒゲの長さと四角い蝋燭の長さによって、トレードの傾向を把握することができます。
抵抗線と支持線
抵抗線と支持線は複数の高値と高値を結んだり、安値と安値を結んだ線のことを言います。
チャート分析でよく使われるのは、過去の高値同士を結んだレジスタンスラインです。
レジスタンスラインは上抵抗線と言われるように、価格が上昇傾向にあってもこのラインに到達する頃には、買いの勢いが弱まり、売りの傾向が強まるとみられるものです。
逆に安値と安値で結んだ下支持線は、文字通り買い支えとなるラインです。
価格が下落した場合でも、下指示線付近になると、ホルダーが買い支えのために、買いの傾向が強くなり、価格が反発する可能性が高いと見られています。
テクニカル分析の手法
よく使われるテクニカル分析の手法について解説します。
トレンド分析
過去のチャートの動きを分析して、現在そしてこれからどのような傾向にあるか予測する手法です。
価格が上昇しているのであれば上昇トレンドに乗って、トレードを行い、価格が下落傾向にあれば損切するか、買い支えるか選択します。
チャートがトレンドの形になっておらず、短期間で上下変動を繰り返している場合は、レンジ相場と呼ばれています。
トレンド相場のように右肩上がりになっていませんが、レンジ相場の価格は上下を繰り返すので、トレンド分析によってトレードを行う場合は、自分で最高値と最安値を予測して、最高値の時点では売る、最安値の時点で購入するといった繰り返しが基本になります。
オシレーター分析
大きなチャートの動きが見られず、トレンド分析が難しい場合は、オシレーター分析を行いトレードする方が多いです。
「振り子」という意味を持つオシレーター分析は、現在のチャートの動きから、想定以上の「買い過ぎ」「売り過ぎ」などを予測し、反発するタイミングを狙うものになります。
オシレーター分析では、チャートの相場を数式に当てはめて予測します。
フォーメーション分析
フォーメーション分析は、現在を含むチャートの動きと過去のチャートの動きを比較し、過去と同様の流れになるとしたら、この後どうなるのかを予測して、トレードを行います。
トレンド分析の場合は、流れに乗るので、それほど大きな収益は見込めませんが、フォーメーション分析が的中した場合は、大きな収益となる可能性が高いです。
分析機能が充実しているおすすめ取引所3選
テクニカル分析で仮想通貨投資を行うならば、チャートが見やすく分析機能が充実している取引所を選ぶ必要があります。
オススメの取引所を3つ紹介します。
GMOコイン
FXトレードでの実績を持つ「MT4」をベースとしたチャートツールWebTraderを無料で利用することができます。
テクニカル指標が80種類もあり、初心者の方が全ての機能を使いこなすのは難しいですが、初めから高機能なチャートツールに慣れておくことができます。
Coincheck
コインチェックの取引所ではチャートツール「Trade View」を利用して分析することができます。
チャート分析機能は10種類なので、WebTraderと比較すると機能は少ないですが、通常の分析であれば10種類で十分です。
チャート画面が見やすいので初心者にもオススメの取引所になります。
ビットフライヤー
ビットフライヤーではbitFlyer Lightningが無料で利用できます。
プロ用に作られた高速取引ツールなので、操作感は抜群です。
表示形式も3パターンから選べるので、自分の気に入った画面でチャートを分析することができます。
まとめ
テクニカル分析のメリットは、知識などが必要なく、すぐにでも分析を行いトレードを開始できることです。
トレンド分析ならば、今日にでもチャートの動きをみて仮想通貨トレードを始めることが可能です。
初心者でも簡単に分析を始めることができますが、経験によって過去の様々なチャートの形を覚えることで、自分なりのトレード方法を磨いていくことができます。
最初は、稼いでいるトレーダーの真似から行い、徐々に自分なりのポイントを加えて、トレード手法を確立していくのがテクニカル手法で稼ぐ方法になるでしょう。